USB Type-Cの給電規格の一つ「USB Power Delivery」をご紹介
公開日:2022/8/30 / 最終更新日:2023/12/15
USB Power Delivery(以下USB PD)とはUSB Type-Cに対応した給電規格の一つで、供給できる電力の大きさやスピードに特長があります。今回はこのUSB PDのメリットからおすすめの対応製品までご紹介していきます。
USB PDとはなにか
USB PDはUSB Type-Cに対応した給電規格の一つです。
まずはUSB Type-C を含むUSBの種類についてご説明した上でUSB PDの特長をご紹介します。
1.1 USBの種類(USB Type-C)
USBとは、ユニバーサル・シリアル・バス (Universal Serial Bus) という規格の略称で、多くのPCやスマホ、タブレット端末、デジタルカメラ、ゲーム機器などに採用されている周辺機器接続のための国際規格です。
現在使われているUSB端子 (USBのコネクタ部分) には主にUSB Type-A 、Micro USB、USB Type-C等があり、その中で最も新しい端子規格が2014年8月に登場したUSB Type-Cです。(※2022年6月現在)
このUSB Type-Cの特長として
1.コネクタ部分に上下の区別がないため、差し込み方向を間違える心配がない。
2.USB規格以外の信号を流せるオプション機能であるオルタネートモードを利用することができる。
この機能によりディスプレイへの映像表示などを行うことが可能になります。
等が挙げられます。
1.2 USB PDのメリット
このUSB Type-Cで使用できる給電規格であるUSB PDには以下のようなメリットが存在します。
・圧倒的に大きな電力の供給ができる
2016年に発表されたUSB PD 3.0では最大100Wの給電能力を持ち、 従来のUSB給電と比較してタブレットやノートPCなど大きな電力が必要な機器の充電が期待できます。
・急速充電が可能
給電能力が高いということはその分充電を短時間で行えるということになります。
・供給側と受給側を入れ替えることができる
双方向に電力供給することができるため、例えばノートPCと周辺機器への電源供給も入れ替えが可能になります。
1.3 USB PDの注意点
このようにUSB PDにはメリットがいくつか存在しますが以下のような注意点もあります。
・USB Type-Cだからと言って必ずしもUSB PDに対応しているわけではない。
・充電するデジタル機器 (スマホやノートPCなど) / 充電に使うモバイルバッテリーや充電器 / その2つを繋ぐケーブルの3点全てがUSB PDに対応した製品である必要がある。
USB PDは最大100Wという大きな電力供給の可能性をもっているため、ケーブルもその大きなパワーに耐えうる安全性や性能を備えている必要があります。USB PD対応のケーブルには、最大60Wまで対応できるものと最大100Wまで対応できるものの2種類があるので、接続する機器に合わせて選びましょう。
購入してから、USB PD非対応だった…なんてことがないように気を付けたいですね。次は、おすすめのUSB PD対応製品を各カテゴリでご紹介します。
USB PD対応 おすすめAnker製品
Anker PowerLine II USB-C & USB-C 3.1ケーブル(0.9m)
本製品は、USB-IF認証を取得しており、データ同期にも充電にも安心してUSB Type-C対応機器へご使用いただけます。また、最大100W(5A)に対応しています。
キヤノンオンラインショップでは0.9mをご用意しております。
Anker PowerPort III 3-Port 65W Pod 急速充電器
USB PD対応の65W出力のUSB Type-Cポートを備え、スマートフォンからノートPCまで幅広い機器に急速充電ができます。
Anker PowerPort III Nano 20W コンパクト急速充電器
iPhone 12 / 12 Proを最大20W出力で充電可能。一般的な5W出力の充電器に比べ、最大3倍速く充電できます。※iPhone 12を0%から30分充電した場合との比較 (公式発表に基づく理論値 / Anker調べ)
Anker PowerCore 10000 PD 25W 大容量モバイルバッテリー
USB PDかつPPS規格に対応。最大25W出力のUSB Type-Cポートと、最大22.5W出力のUSB Type-Aポートを備え、幅広いUSB機器への急速充電が可能です。手のひらサイズのコンパクトデザインながら10000mAhの大容量で、iPhone 8を約4回充電することができます。(充電回数はAnker調べ)
さらにUSB Type-CポートとUSB Type-Aポートから2台同時に充電できます。
おすすめキヤノン商品
最後にUSB PD対応のキヤノン商品を2つご紹介します。
・PowerShot PICK
自分で人の顔を見つけて、シャッターを切る自動撮影カメラであるPowerShot PICKもUSB PDに対応しています
・PowerShot ZOOM
スポーツ観戦から自然観察、旅行、レジャー、日常まで。近くで見たい"遠く"をいつでものぞける、そのまま撮れる、ポケットサイズの望遠鏡型カメラPowerShot ZOOMもUSB PDに対応しています。
PowerShot PICK、PowerShot ZOOMどちらもコネクター形状が「USB Type-C」、USB PD対応、出力電圧/出力電流:9V DC/2A以上の充電アダプタ/モバイルバッテリーを使用すれば充電/給電が可能な為、外出先でも安心です。ケーブルはCtoCのUSB Type-Cタイプが対応しています。
※1:USBケーブルは同梱ケーブルの使用をおすすめいたします。また、変換機器などを使い、USB Type-Cへ変換を行ったものはご使用いただけません。
※2(ZOOM):規格を満たしている充電が可能な機器の組み合わせでは、接続時、カメラを電源OFFにした状態でランプがオレンジに点灯いたします。点灯しない場合は、充電が実施されておりません。その際は、ケーブル・充電アダプタ・モバイルバッテリーのいずれかが対応していない可能性がございます。
※2(PICK): 規格を満たしている充電可能な機器の組み合わせでは、接続時、カメラを電源OFFした状態で、充電ランプがオレンジ色にゆっくり点滅(3秒に1回)いたします。点滅しない、もしくは速く点滅(1秒に3回)する場合は、充電できていないか充電エラーとなっております。その際は、ケーブル・充電アダプタ/モバイルバッテリーのいずれかが対応していない可能性がございますので、ご確認ください
最後に
いかがでしたでしょうか。
今回は大きな電力の供給ができる規格であるUSB PDの特長や注意点をまとめてご紹介しました。USB PD対応の商品選びの参考になれば幸いです。
より詳しい内容はこちら(Anker Japan公式サイトに移動します)