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【写真家の福田氏の使用レポート】フィールドでの撮影アイテムとして必須の防虫ウェア
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【写真家が語る】フィールドでの撮影アイテムとして必須の防虫ウェア

公開日:2019/9/4 / 最終更新日:2021/10/28

レビュアー:福田 幸広(写真家)

動物撮影を中心に活動されている写真家 福田 幸広氏が「フィールド撮影に欠かせないもの」として愛用されているFoxfire製の防虫ウェア「スコーロン」について、ボルネオ島での試用レポートとともにアツく語って下さいました。

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私がスコーロンを着てフィールドに入ってから4年近く経ちます。

当時はニホンアナグマを探して西日本の山を歩く毎日でした。藪の酷い場所が多く捜索は難航しました。追い討ちをかけたのは「虫」の存在です。少し立ち止まっただけで汗を探知した虫が集まってきて、身体中にまとわり付きました。小休止すらままならない状況でした。

そんな時に出会ったのが防虫ウェア「スコーロン」でした。それ以来ずっとスコーロンを愛用しています。

※ 本記事で登場する防虫ウェアは現在販売終了しております(本記事は2019年9月に公開されたものです)。最新の防虫ウェアはこちら

フィールドで「スコーロン」を試せばわかる?!

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最近は多くの写真家や写真愛好家の方がスコーロンを試されているのを耳にします。確実に愛用者が増えていると感じます。日本の森は虫が多いため、虫が多いことで撮影時の集中力を切れさせてしまうことが大きな原因だと思います。

千載一遇のチャンスに出会った時、ファインダーに全神経を集中します。しかし、耳元で不快な虫の羽音が聞こえてきたりすればその集中力は半減してしまいます。一度フィールドで試した方はすぐにその良さを実感できるからこそ愛用者が増えているのだと思います。

防虫スプレーも使えない森で大活躍の「スコーロン」!

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ボルネオ島でジャングル奥深くにブラインドテントを張ってオランウータンの撮影をしました。


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野生のオランウータンは警戒心が強く、ブラインドの中では物音一つ立てられません。蚊やブヨなどを叩くこともできないのです。また、嗅覚の良い他の動物の出現も考えられるので防虫スプレーなども使えません。


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ここで「スコーロン」が活躍してくれました。
スコーロン素材は衣服に虫が止まったとしても、しばらくすると虫自ら飛び去ってゆく性質があります。ブラインドの中では全身に数えきれないほどの虫が衣服に止まります。虫嫌いの人には信じられない状況だと思いますが、私は特に虫が気になりません。そのような状況下でも虫を気にすることなく撮影に専念できるのは、私がスコーロン素材を虫が嫌がることを熟知しているからです。いずれ飛び去ると分かっているので、叩いて払ったりせず、撮影に集中できるのです。


UVカットと吸汗速乾機能もついてる「スコーロン」!

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ブラインドを出ると熱帯の強烈な日差しが照りつけます。スコーロンパーカーには「UVカット」と「吸汗速乾」機能が備わっていて直射日光や大量の汗をかくような場所でも強い味方になります。洗濯をしても綿素材のシャツなどは高湿度のジャングルでは乾きにくいのですが、速乾機能が備わったスコーロンは短時間で乾きます。私は数枚をローテーションして使い、激しく洗濯を繰り返さない工夫をしています。そうすれば前年、前々年モデルも効果を実感できます。
重量も綿素材より軽いため荷物の限られる海外取材などには必須のアイテムになっています。


スコーロン以外着れない!

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私が現在国内で力を入れて撮影しているのは日本で一番小さなネズミと言われるカヤネズミ です。
茅原に小さな球状巣を作る貴重な動物です。カヤネズミの撮影には当然茅原に入る必要があのですが、そこは一歩踏み込めば虫の宝庫。すぐに四方から攻めてきます。
特にカヤネズミ が活動を開始する夕暮れ時などは虫の活動のピークとかさなり、スコーロンがなければ数分で現場から退散となって撮影どころではなくなってしまいます。虫の活動期間はスコーロン以外着る気になれないというのが本音です。

【結論】スコーロンはフィールドの撮影のアイテムとして欠かせない!

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写真撮影時に一番重要なのは集中力。
それが虫によって妨げられることがないアイテムはスコーロンの他にはないと思っています。

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キヤノンオンラインショップでは、パーカーの他、帽子やグローブもお取り扱いしております。

レビュアー紹介



福田 幸広(写真家)

しあわせ動物写真家。中学生の時「池中弦太80キロ」で見たタンチョウの美しさに魅せられ、日本大学農獣医学部卒業後1年間のサラリーマン経験を経てフリーとなる。「山もいいけど、海もいい!」をモットーに自分の好きな場所で心行くまで撮影するスタイルを貫いている。2015年には6年間のべ500日の撮影時間を費やした「オオサンショウウオ」が小学館児童出版文化賞を受賞した。現在は「カヤネズミ 」の撮影に日々茅原を歩き回り奮闘中。

主な著書:
「動物たちのしあわせの瞬間」日経ナショナルジオグラフィック社
「オオサンショウウオ」「おしりポケット」そうえん社
「アナグマはクマではありません」東京書店
「クオッカ」日本写真企画など多数。



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