日本各地の伝統工芸が、カメラを愛するあなたの時間をさらに豊かにする。
キヤノンならではの、こだわりのコレクションです。
※肥後象嵌ホットシューカバーは非売品です。銀座・大阪フォトハウスにて参考展示のみを行っています。
photographとは、「photo(=光)」「graph(=書かれたもの)」。
すなわち写真とは、光で描かれたもの。光と色が綾なし、彩なす芸術である。
それならば、組紐は絹糸と色が綾なし、彩なす芸術といえる。
事実、組紐の設計図は「綾書き」と呼ばれ、職人がその技で
あたかもレンズがさまざまな色の光を結像するがごとく、組み込んでいく。
東京くみひもカメラストラップは、まさにその2つの芸術の邂逅である。
それは、120余年に渡り本物の組紐作りに取り組んできた
日本最高峰の工房が手がける組紐を
現代の暮らしや文化を切り取るカメラライフにつなげる伝承の形。
これからは、伝統を肩に、“粋”に写真を嗜む。
組紐の歴史は古く、およそ1400年前から衣冠装束の組紐や武具甲冑の紐などに使われており、社会や文化の変遷の中で、より深く、より複雑に進化。現代では、和装の仕上げに結ぶ着物の帯締めが組紐に触れる主なシーンといえる。絹の組紐ならではの伸縮性、肌に馴染みが良いという特性を、本物を知る方々に、もっと体感いただきたいという思いを昇華したのが、この「東京くみひもカメラストラップ」だ。
ストラップ部:組みの名称は「斜格子一間組(ななめこうしいっけんぐみ)」。格子柄の特長は全ての組織が斜めに交差していることで、通常は表裏の柄は同じだが、表となる面に金糸または銀糸を組み込んだ特別仕様。一間組は聖徳太子の束帯などに使われていた組み方であり、奈良の正倉院宝物殿にも斜格子一間組の束帯が保管されている。
テープ部:着物の帯につけるアクセサリーに帯留めがあるが、ストラップのカメラを接続する部分には、その帯留めを付けるための帯締めとして使用されている組紐を活用。「綾竹台」と呼ばれる台によって組みあがる頑強な組紐で、大切なカメラを支える。
和装の世界では、帯締めと帯揚げを見ればその人の感性がわかるといわれる。その中で、とりわけ“美” と“粋” を生業とする茶道の家元や歌舞伎役者、“品格”をも重んじる皇族から愛されているのが、龍工房である。東京都伝統工芸士に認定されている当主 福田隆氏と息子の福田隆太氏を中心とする組紐工房で、創業は昭和38 年(1963 年)ながら、それ以前から120 余年に渡って本物の組紐作りに取り組んできた日本最高峰の工房だ。デザイン、染色、用途に適した組み、すべてを一気通貫してプロデュースできる稀有な存在である。
組紐作りには丸台・角台・綾竹台・高台といった専用台が使われ、一般的に組紐職人は一人一種類の組み台の技法を習得するにとどまるが、隆氏はそのすべての台を極め、あらゆる組に精通する。隆太氏は、父であり師である隆氏から技と精神を受け継ぐと同時に、さらなる向上心で新分野にも挑戦。ボールペンやブレスレットなど、新しい時代、新しい世代に伝統文化をつなぐべく進化を続けている。まさに“伝統にして変革”。「東京くみひもカメラストラップ」は、そうした組紐職人・龍工房だから誕生した逸品なのだ。
本製品は、フォトハウスにて展示しております。
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『東京くみひもカメラストラップ』は、キヤノンマーケティングジャパン株式会社監修のもと、
龍工房と株式会社アルヴォリが共同で開発した製品です。
株式会社 龍工房 〒103-0006 東京都中央区日本橋富沢町4-11
tel 03-3664-2031ryukobo.jp
(共同開発)株式会社アルヴォリarvr.jp